会社の未来をデザインする
2020.11.05
あなたは経営者として、
自分の会社をどんな会社にしたいか?
どんな姿にしたいのか?
いつも考えていますか?
小さな会社、個人事業主の方は、日々の目の前の仕事に忙しく、ゆっくり自分の会社の未来の姿、どんな会社にしたいのか、理想の姿や夢を描けていない方が多いように思います。
僕自身もそうだったのですが、小さな会社の場合、株式会社でも社長一人で会社をやっていたり、数人の社員で構成されていて、社長自身がプレイヤーであることが多いです。
社長本来の仕事とは、経営であり、経営とは会社をマネジメントする。マネジメント=管理とは言いたくないので、会社というものをどのように扱い、操縦していくかが本来の仕事なわけですが、小さな会社は、人手に余裕はないので、社長自身もプレイヤーならざるを得ません。
そにために、社長が目の前のことに忙殺、翻弄されて、いい仕事をして、評価されればされるほど、社長も忙しくなってしまうというジレンマがあります。
社長が忙しくなるとどうなるのか?
当然、目の前のことしか見れない、できないので、例えば、マーケティングの相談をいろいろと受けるのですが、こういう考え方で、こんな戦略で進めていく必要があるけれども、現実的にかなりパワーが必要なので、それをこなすこと自体が難しいと言う方が多いのです。では、その代わりに、社員の方にやっていただくことを考えるのですが、小さな会社の場合、社長と社員の能力のギャップが大きいか、社員がやっている業務が社長と異なっていたり、範囲が狭いために、会社全体として、マーケティングを見ながら、そのための活動をしていくことが、にわかには難しかったりするわけです。
では、どうしたらいいのか?
答えはひとつ。
「やり方を変える」
えっ!? どういう風に?
もしかすると、今のままで、マーケティングのやり方を変えるいい方法があると思われましたか?
それもなくはないです。マーケティングを実行する内容のボリュームを減らす、薄くする。
つまり、できる範囲でやると言うことです。
パワー不足なら、できることを削るより他ありません。
これは、何もやらないよりはいいので、ひとつの方法ではありますが、当然、結果は思うように得られないかもしれません。
もっといい方法を探すと言うのも、一手ですが、小さな会社ができるマーケティングを一通り並べ、それらからベストな方法で戦略を立てるので、よっぽど革新的な技術が生まれない限り、そんな一手は難しいでしょう。
「やり方を変える」とは、経営者としての考え方、自分の人生の生き方を変える必要があるのです。
迷路に入って、壁に行き当たって、そこより先に行けない場合、どうしますか?
引き返して、また別の道を探します。それと同じです。突き進むことはできないわけです。
「やり方を変えるって、いまの現状を変えること」それは簡単じゃないと言うなら、今の状態を続けるしかありません。なぜなら、マーケティングには、王道しかないからです。道はいくつもありますが、そこに我が身を投じなければ何も始まらないという王道なのです。
では、どうするか?
実は、結果になかなかつながっていない多くの経営者が、忙しいフリをしています。
日々の目の前の業務に追われていると思い込んでいます。よくよく見てみれば、取れる時間があるし、そうした時間に本来必要でもないことをやっていて、言ってみれば無駄な時間を過ごしているのです。
忙しいと言っていれば、会社が忙しいように感じたり、社員が一生懸命やっているので、自分も忙しいフリを無意識にしていたり。飲みに出かけたり、見なくてもいいテレビを見たり、無駄なおしゃべりをしたり・・・なぜ、そうなのかというと、会社の現状がそんなに厳しい状態でないからです。仕事も、売上げもそこそこあって忙しいので、現状に満足はしてないけど、ひとまず食えないことはない。まだ大丈夫と先延ばししているのです。
なのに、会社はもっとよくしたい。売上げも上げたいという思いはある。会社をなんとかしたい気持ちはあるけど、いつかはそうなりたいけど、まだスイッチが入っていない。そんな感じです。
経営状態が厳しくなった社長は、お尻に火がつきます。すでに状況が非常に厳し社長は、死に物狂いで対応に走っています。そうするしかないからです。こうなると、資金繰りとかとにかく、止血と傷口をなんとかする救急処置を取らないといけないので、ひとまずは、マーケティングの前にやらなければいけないことがあります。
どんなに優秀なアスリートでも、けがをしたら、まず、けがからの回復が必須です。練習すらままなりません。
危機ではないけれど、会社を次のステージに向かわせたいなら、まずやらなければいけないことは、目先のマーケティングではなく「未来をデザイン」することです。
今すぐ必要ではないけれど重要なことを行わなければいけません。
アメリカのテレビ司会者で、作家、モチベーションスピーカーとして活躍しているメル・ロビンス(Mel Robbins)をご存じですか?彼女のTEDxトーク(自分をだますのを止める方法)はなんと、2500万回近くも再生されています。
彼女の全米100万部のベストセラーが日本でも出版されていますが、自分のなかの恐怖心を無視し、勇気と自信の声に従って行動する方法として、5秒ルールという考えを提唱しています。
これは「5、4、3、2、1」とカウントダウンして、行動に移す方法で、シンプルながらとても有効です。「5秒ルールー直感的に行動するためのシンプルな法則(東洋館出版社 )」
ぜひ、この5秒ルールを使って、今すぐではないけれど、重要なことをどんどん片付けていきたいですね。
「会社の未来をデザインする」
あなたは、あなたの会社をどのようにしたいですか?
会社の未来の姿はどうあったらいいでしょうか?
どんな仕事をして、どんな仕事の仕方をして、どんな働き方をしているでしょうか?
あなたの会社の最高の1日は、経営者としての人生の最高の1日とはどんな1日でしょうか?
社員は何人で、どんなオフィスで、どんなお客さんに貢献し、応援されているでしょうか?
売上げはいくらで、純利益はいくらでしょうか?いくら税金を納めるでしょうか?
あなたの年収はいくらで、社員の年収はいくらでしょうか?
社員やその家族はそれで満足と幸せを手に入れているでしょうか?
どれだけの喜びや豊かさ、幸せを人々に、社会に提供しているでしょうか?
どんな夢を持って、勇気を持ってチャレンジしているでしょうか?
どれだけ人として、内的な成長をができるでしょうか?
あなたの未来はどんな未来でしょうか?
あなたは、自分の未来について、ゆっくり考えたことがありますか?
経営者にとって、会社の未来、先の姿を描くことはとても大事です。
そして、それはとても当たり前のことです。
経営とは、会社、事業の未来の姿を描いて、そうなるために、どう行動していくか?活動していくか?そのために、どうするかを考えることです。
それなくして、本質的な成長はありません。何か、トレンドにヒットして、急激に会社が忙しくなり、成長することがありますが、トレンドが去ってしまったら終わります。トレンドが去っても次のトレンドに乗れればいいですが、そんなに簡単ではありません。トレンドに乗るために、急激に会社の規模を大きくして、トレンドが去って、急激に縮小せざるを得ない会社もあるわけです。
トレンドとは潮の流れです。潮は常に流れるわけです。
本質的な成長は、目標に向かって安定的に成長していくことです。トレンドに乗ってもいいのですが、乗りすぎないことです。
トレンドに乗ると、そのために目の前のことに忙殺され、翻弄されてしまい、大切なことを見失いがちです。本来の遠くの目標に焦点を定めたら、周りでパーティーに誘われても、自分の目標にしっかりと歩みを進める必要があります。
そのためには「未来を描く、未来をデザインする」しかないのです。
未来を描くにはどうするか?
そのためには、まず、遠い将来の大きな夢、ビッグピクチャーを描きます。
それは、まったく途方もない夢でいいのです。
実現可能かどうかなんて考える必要はありません。
夢を描くのはただです。笑 誰の断りも、批判も受ける必要はありません。
あなたの勝手な夢、非現実的な夢なほどいいです。
すると、あなたは「夢の尻尾をつかむ」ことができるようになります。
それがいつ実現するのか?5年後か、10年後か、30年後か?あなたがなくなってからでも大丈夫です。あなたの子孫が実現してくれるかもしれません。
そして、もう少し具体的に、5年後、あなたはどうなっているか?
会社はどうなっているのか?どうなっていたいのかを描きます。
そのためには、3年後どうなっていなければいけないのか?
そのために、1年後はどうなっていなければいいけないのか?
そのために、半年後はどうなっていなければいけないのか?
考えてみてください。
あなたがもし、1000人規模の会社を経営しているとしたら、1000人の社員が、15人の役員が、あなたが会社をどうしたいのか?そのビジョン、構想、計画を待っています。
あなたのために、あなたと一緒の夢を実現するために、あなたがどうしたいのかを待っています。
あなたがビジョンを示しさえすれば、皆、すぐにでも動き出す覚悟ができています。
さあ、あなたはどんなビジョンを皆に発表しますか?
社員は、役員は、あなたのそのビジョン、構想に湧き上がり、興奮して、ワクワクして活動を始めます。
ある程度の規模の会社を経営するとなると、こうした経営計画は必須です。そこには様々な人、多くの人が関わるので、あなたの経営方針に従って、会社をどうしていくか考え、動き出します。
あなたが経営戦略を考え、示さないと、会社はどう動いていいか決められないわけです。
なぜなら、あなたがリーダーであり、決断、意思決定するのがリーダーの仕事だからです。
であるならば、あなたがたった一人の会社であっても、あなたの未来を描くこと、具体的にデザインしていくことが、あなたの未来を決めることですし、未来はそのように創られていくのです。
それなしに、今の現状を変えることはできません。
あなたが本当に成長して、理想の未来を手に入れたいなら、
まずは、あなたがどんな未来を生きたいのかを、できるだけ具体的に想像していくことです。
その中に、必ず、あなたの見たい世界があります!
ぜひ、あなたの経営をもっと成長させて、あなたの成功を楽しんでください。
それが、社員のためになり、お客さんのためになり、協力してくれる企業のためになり、
社会のためになるのです。
そして、何よりも、あなた自身のためになるのです。
さあ「未来をデザイン」しましょう!
他にも、いろいろな角度で経営やマーケティング、ブランディング、Webサイト制作について、お伝えしていますので、他の記事もぜひ、お読みください。ありがとうございました!
Inspirater 和田達哉
株式会社マイルストーンデザイン 代表取締役