色とカタチは心を写す鏡
2020.12.18
あなたの寝室はどんな状態ですか?
あなたはどんな色が好きですか?
どんなカタチが好きですか?
あなたはどんな服が好きで、どんな色が好きですか?
あなたの身の回り、例えば、あなたの暮らしているリビングルームや寝室にどんなものがありますか?
どんな状態でしょうか?
寝室を見ればその人がわかるといいます。なぜだか分かりますか?寝室は、あまり人には見せないですよね。来客があったとしても、リビングには人は通しても、寝室に通すことはまずないです。あまり他人に見せるものではありませんね。。。
寝室は人に見せるものではないのと、自分自身も寝室では基本目をつぶって寝る場所なので、内面と通じている場所でもあるわけです。無意識に通じています。
寝室がいつもきちんと整えられている人は、心の中も整理できている人が多いです。でも、寝室がゴチャゴチャな人は、心の中を整理する必要があるかもしれません。
脳の神経回路の法則だと、心と脳と感情と身体は繋がっているので、どちらが先でもいいんですが、まず、部屋を片付ける習慣をつける。行動から変えていくことで、心の中が整理できます。
あなたの寝室はどんな状態でしょうか?確認してみてください。
着る服はその人の心理を表している
さて、いきなり寝室の話になったのですが、このお話、心の状態を確認するためにはわかりやすい方法です。
今回は、色とカタチについてのお話なのですが、色についてだけでもお伝えすることは山のようにあるので、今回は色とカタチについて、心理学的側面からざっくりとお伝えしたいなと思います。
心理学が分かる人には、着ている服や髪型、顔の表情や身体の使い方、行動を見れば、その人の心が見えるので、ある意味で丸裸で歩いてるも同然です。。。その人の身近な環境がどうなっているかも同じですね。
色彩心理学、造形心理学という分野があるように、色とカタチが心と深い関係があることは言うまでもなく、皆さん理解しています。しかし、色やカタチはあまりにも身近にあって、いちいち意識していたらきりがないというのもあると思いますが、多くの人は色について、カタチについて意識することなく、無意識的に選択し、日々の生活を過ごしています。
女性は特に、色彩について興味のある方は多いと思いますが、それでも、日々の忙しさの中で、よっぽど意識しないと無意識的に、いろんな選択をしています。
例えば、今日着る服を選ぶとき、男性は特に多いかと思いますが、そこにあるものを着る・・・笑 服に興味がない人は特にそうでしょう。。。
スティーブ・ジョブズは、服を選択することが煩わしく、ジーパンに黒いTシャツと決めていました。
何でそんな格好をしているのと言うような人を時折見かけますが、服に無頓着な人、いますよね。。。服なんて関係ない、興味ないという人も、外見に関するコンプレックスや人間関係が薄かったり、周囲への気配りができない人、自分勝手な傾向があったりと心理学的に見れば、その人そのものが現れます。
逆に、いつも身なりがきちんとしている人は、周囲への気配りはいいのですが、気を遣いすぎていたり、自分自身もルールに縛られがちだったりと、実は生き辛さを抱えているかもしれません。物事はすべて、裏表、ポジティブな面とネガティブな面の両方があって、それは見る人、体験する人がどう捉えるのかということでもあるのですが、意識的な部分と無意識のバランス、つまり、自分を見つめながら「今日はこんな気分だなぁ」程度に、意識することは大切です。
色の好みはその人のタイプを表している
赤色が好きな人は、情熱的で、エネルギーが高く、元気な人が多いです。積極的で、自身があり、注目されることが好きです。考えるより行動する方を好みます。しかし、その反面、早とちりしたり、周囲の気配りができなかったり、自己中心的だったり、お節介だったりとポジティブ過ぎることでうっとうしがられることもあります。。。
グリーンが好きな人は、比較的穏やかで、バランスが取れていて、周囲への配慮があります。優しい人が多く、強い自己主張はありませんが、必要なときには、しっかりと前に出て意見を伝えます。協調性が高く、比較的高い基準を持っています。その反面、優柔不断な側面があったり、物事の明確な判断ができなかったり、どっちに着かずと言った日和見的な感じだったり、争いごとがあると高みの見物的な、少し距離を置く傾向があります。そのために、時に、物事に無関心に思われたりすることもあります。本人は、決してそうではないのですが。。。
黄色が好きな人は、明るく健康で、元気、身近なこと、比較的小さな出来事に満足し、幸せを感じる人が多いです。打たれ強く、タフな側面もあります。レジリエンスと言いますが、何かトラブルが起こったり、心が傷つくことがあっても、回復力が早く、気持ちをすぐに切り替えることができます。創造的で、朗らかで、いつもニコニコしています。その反面、本当は傷ついているのに自分をごまかしたり、本当の気持ちを伝えにくかったり、しんどくても頑張ってしまったりします。未来への希望、夢見がちで、夢想家だったりします。夢を描くのはいいのですが、現実がついて行かなかったり、三日坊主で忍耐強く続けることができなかったりします。人当たりはいいのですが、大してその人のことを考えていなかったり、集中力に欠ける傾向があります。などなど。。。
これを言っているときりがないのですが、このように色の好みひとつとってもその人のタイプが現れますが、もちろんこれが、必ずすべての人がそうではなく、そのような傾向があるくらいに思ってください。実際には、色だけではななく、人の心は様々な人生体験から心を形成するので、その人がその色をどのように体験したかによっても色の感じ方、捉え方も変わります。
とはいえ、その人がなぜ、その色を選ぶのか?その色が好きなのかは、やはり内面の状態と深く関係していることは言うまでもありません。
カタチの好みもその人の性質を表現している
カタチも同様で
丸っこいものが好きな人は、優しくて、人当たりがよく、ソフトで穏やかな人、比較的ゆっくりした人が多いです。その反面、無難な選択をしたり、物事をはっきりさせたがらない傾向があります。議論が深められず、表面的なところでごまかしたり、あまり深く関わることに抵抗を感じるかもしれません。
三角やとんがったエッジがあるものが好きな人は、目標や目的がある方が人生を生きやすく、寄り道をせず、まっすぐに目的に向かいたいというタイプです。また、物事を明確にしたがり、優柔不断を嫌がります。机の上もいつもきちんと整理していて、引き出しの中もきちんと整っている。身なりも固めで、ビシッと整っているシャープな印象の方が多いでしょう。その反面、柔軟性に欠け、人に合わせるのが苦手だったりします。言いたいことも思わずストレートに言ってしまったり、思考が人よりも早いので、早合点したり、いつも何か意味や目的を探している傾向があります。
四角が好きな人は、几帳面で、丁寧な、人への配慮があります。いつも身の回りを整理していて、清潔感があります。ルーティン化することが好きで、一度決めたらずっとそれを続けられる忍耐力もあります。その反面、新しいやり方を受け入れにくかったり、一度始めたことを途中で辞めることが苦手です。なんでも整理したがるので、曖昧にしておいた方がいいことも、納得できないと気が済まないとか、自分の価値感で物事を見がちなために、食わず嫌いだったり、チャンスを逃してしまうこともあります。
何だか、占いみたいになってきましたが。。。笑 そんな傾向があります。四角四面という言葉があるように、やはり、その人のタイプ、性格は、造形と深く繋がっています。
このように、どんな色やカタチを選ぶのかは、その人の心理に強く関係しています。なんでも100%とというのがないように、突然変異ではないですが、こうした統計学的な傾向には当てはまらない人も少なからずいます。なので、あくまでもこうした心理学的なものいは傾向として、参考程度にしかみれませんが、しかし、多くがそのような傾向があることは、仕事や人間関係、ビジネスの面でも広く活用できるのも事実です。
実際に、色については、商品開発や販売促進の面でも活用するのは常識ですし、色の使い方ひとつで商品の売上げに大きく影響します。
色やカタチがこのように影響している理由は、宇宙の神秘的なものでもなんでもなく、私たちが動物から人間へと進化していく過程で獲得した遺伝子の中にインプリントされたもので、その進化の歴史の中で、色によって体験したことがその感性や感じ方を身体的、感情的に感じるようにできているからです。カタチも同様です。
こうしたものは、特に古代の遺物を見るとわかりやすく、例えば土偶を見ると、ずんぐりむっくりしたものは、母性の象徴で、母親の身体は丸く、柔らかであることが豊かに感じられるように、それは現代の私たちでも感じることができるものだと思います。
私はブランディング、マーケティングの専門家でもありますが、プロダクトデザイナー出身で、グラフィックデザイナーでもあるので、色とカタチの専門家でもあります。
色やカタチの意味は、世界中を見渡すと、地域の気候風土や宗教、文化などに大きな影響を受けて、見方や価値感が異なります。こうした特性を文化人類学的、民族学的に見ていくことはとても楽しく、興味深いものです。ニューヨークに行くと必ず自然史博物館に必ず行きます。特に世界の民族の歴史的な展示が大好きです。大阪の民族学博物館も大好きです。
ぜひ、色とカタチについて、もっと意識的に考えてみてください。まずは、今日のファッションから。。。笑
色とカタチ、大切なので、今後、このブログでもっと深めていきたいと思います。乞うご期待!
他にも、いろいろな角度で経営やマーケティング、ブランディング、Webサイト制作について、お伝えしていますので、他の記事もぜひ、お読みください。ありがとうございました!
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Inspirater 和田達哉
株式会社マイルストーンデザイン 代表