マントラとブランディング

2020.12.29

 

瞑想に効果的なマントラ

マントラという言葉を聞いたことがありますか?

マントラとは、古代インドで使われていたサンスクリット語で、日本語で言うなら真言と訳されるようですが、そもそも真言ってなんぞやですね。

マントラは、言葉や文字で表されれますが、ヨガや仏教の密教で扱われるように、古代インドからの秘技とでも言えるでしょうか、神秘的な伝統の中に生きている、ある種の祈りの言葉とも言えるでしょう。

例えば、朝の祈りのマントラと言うように、朝のお祈りにはこのマントラを唱えるというものもあるようですが、何しろ、古代インドからの秘技なので、さらにインドなので怪しげなものもありますが、例えば、仏教的に、真言宗や天台宗で唱えられる真言、オンサンマヤサトバンとか、オンアボキャベイロシャノウマカボダラマニハンドマサンマヤサトバンなど、お経の本にも書かれている基礎的なものは、日々お仏壇に向かって唱えられている方もいます。

私も、日々瞑想するのですが、朝起きて、水を1杯、白湯を1杯飲んで、瞑想します。私の場合は、23分間タイマーをセットして瞑想しますが、時間に余裕のあるときは、タイマー無しで1時間近く瞑想するときもあります。この瞑想の時に、マントラを唱えています。

私は、いろいろな瞑想法を試しましたので、いろんな瞑想法がミックスして、自分なりの瞑想を行っていますが、マントラは随分昔に、TM瞑想を学んだときにもらったマントラを唱えています。
正直、このマントラがどのように効果があるかわかりませんが、私の場合は、いつもこのマントラを蜘蛛の糸のように、すーっと自分のもっとも中心をイメージしながらそこに、深く降りていくイメージで行っています。
TM瞑想のマントラは、TMを学ぶ、その人それぞれに、異なるマントラが与えられ、それは決して人に話してはいけないということになっています。なので、教えられませんが、始めてそのマントラを与えられるときに、講師から2回だけ、耳元で小さな声で伝えられます。僅かな文字数なのですが、緊張したのか、すぐに忘れてしまって、3回聞きました。。。笑
マントラはとてもパワフルなもので、秘技的に得られた言葉なので、音として言葉を発してはいけないというのが、TMの考えです。

 

瞑想はアテンションのためのもの

瞑想も、いろいろと試した中で、マントラを唱えない瞑想法がほとんどですが、私的には、よっぽど何か特別な考えがなければ、マントラは、何でもいいと言ってもいいでしょう。
例えば、ありがとうとか、私は幸せですとか。。。私は愛ですなど、それを頭の中でひたすら繰り返し唱えます。

瞑想でもっとも大事なことは、アテンション=注意、注目することです。もう少しわかりやすく言えば、意識的でいる注意に寄り添うといった感じでしょうか。自分の意識が、いまどういう状態かを観察し続ける。
瞑想していると、すぐに注意がそがれて、頭の中で思い描かれる風景や思いがどんどん表れてきて、気がついたら、いつの間にか物語の中にいるようなことがあります。ぼーっと物思いにふけっていると、どんどんいろんな思いが湧いてくるのと同じです。
私はよくそれを「ウサギを追いかける」と言います。瞑想していると、1匹のウサギが現れて、ウサギがいるなぁ~と思いながら、ピョンピョン跳ねてどこかへ行くので、ついつい追いかけていくうちに、意識はその世界に入っていってしまうのです。
なので、そんな状態になる前に、常に意識を自分のセンターに戻す。これをトレーニングしていくことが瞑想の基本です。

マントラは、この時に、意識を自分の中心に向ける。常に客観的に自分を見て自分を観察するのに役立ちます。意識が離れていったら、いや、行きそうになったら、すっと自分のマントラに戻るセンターに戻るということです。
なぜ、このセンターに戻ることが大事なのかというと、私たちは、現在、過去、未来があると思っていますが、この世界は「いまここ」である、この一瞬、一瞬のいまこの瞬間しかなく、その繋がりが時間として感じられるのですが、それは記憶としての過去であり、実際にはない未来を想像して、期待したり、不安になったりします。
先々がいつも不安な人は、ありもしない未来に生きていて、こうなりはしないだろうか、ああなりはしないかと、不安や怖れにさいなまれますが、いまここに生きているはずなのに、意識は未来に生きてしまっているのです。同様に、過去の出来事を後悔し続けることも同じです。

いまこの瞬間、瞬間どう幸せに、充足して生きるかで、私たちは真の幸せを得ることができます。

 

ブランド軸のためのマントラ

いつブランディングの話になるんだとお思いかと思いますが。。。ここからが本題です。

ブランディングにおいて、私がもっとも伝えたいのはここです。
ブランディングでは、ブランドアイデンティティを明確にします。それを私は、ブランドモノリスと言っているのですが(詳しくは「ブランドモノリスを創る」の記事をお読みください。)
このブランドモノリスが、実は、回りくどい説明となりましたが、このマントラと言うことになります。

ブランドモノリスは、このブランドアイデンティティ=ブランド軸を明確にして、常にそこに戻る

自分たちのブランドがブレそうになる時、会社の戦略や方向性が分からなくなりそうな時、経済や社会環境の変化によって、判断に迷う時など、いつもここに立ち返る場所。これがブランドモノリスであり、ブランドモノリスは、言わば会社のもっとも基本となるテンプレート、型枠で、移ろいやすい気持ちや考え、カタチを瞬時に本来の姿に戻してくれるものです。

アイデンティティとは、自分は何者かということなのですが、ブランドアイデンティティ、会社のアイデンティティとは、あなたの会社のブランドとはどういうものなのか?ということであり、その明確化が必要なのです。
そこを明確化できていたら、会社やあなたのビジネスはブレることはないはずです。そのブランドモノリスを明確にしていないから、中心が定まらず、どうしていいか分からなくなるわけです。

今という時代は、超情報化社会で、私たちは、莫大な情報にさらされています。そんな中で、情報に翻弄されることは、大海の荒波に翻弄されることと同じです。
そんな中でも、しっかりとした自分軸会社軸を持った会社は不動の境地でしょう。

常に、本来の自分、本来の会社に立ち戻る会社のマントラをしっかりと描き、センターに立ち返れるよう、マントラ=ブランドモノリスを軸に、会社をより良い未来へと進めてください。

他にも、いろいろな角度で経営やマーケティング、ブランディング、Webサイト制作について、お伝えしていますので、他の記事もぜひ、お読みください。ありがとうございました!

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Inspirater 和田達哉
株式会社マイルストーンデザイン 代表