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小さな会社が成長しない5つの理由

2020.12.31

 

この記事は、成長したいけれど、なかなか成長できていない小さな会社の経営者の方、または、これから起業して成長する企業を創りたいと考えている経営者や経営者予備軍の方向けの内容です。

会社が収益を上げるには?

日本には、約421万社の会社があって、大企業は、わずか0.3%→1万2千社です。わずかと言ってもかなりあるように感じますね。中小企業419万8千社で、99.7%です。そのうち小規模事業者は、325万2千社となっていて、日本の会社の約77%は小さな会社だということです。

小さな会社は、例えば、地域でお店をやっているとか、地域の一定のエリア内でビジネスをしているなど、商品販売やサービスをある一定の範囲内だけでビジネスをしている場合は、そのお店の商圏内の潜在的なお客さんの数、もしくは、そのお客さんがリピートや多くの商品を買ってくれる以上には、お店の収益は上がりません。

いまでは、オンライン通販が当たり前なので、商圏を越えて商品やサービス(オンラインで提供できる場合)を提供できる(越境とも言える)ので、オンライン通販で全国に展開し、成功している会社も数多くありますが、もし、店舗数がひとつだったり、ひとつの商圏で活動するとしたら、それ以上に収益を上げることは難しいでしょう。

つまり、収益を上げるには、

1.お客さんの数を増やす。

2.商品単価を上げる。

3.お客さんの商品購入数や購入回数を増やす。

4.商品の原価コストを下げる。

5.お客さんに、お客さんを紹介してもらう。

と言うことになります。

品質を下げることになる、原価コストを下げることはおすすめしないのですが、同一の原材料、商品の仕入れ価格を少しでも安くすることは可能かもしれませんが、Win-Winの観点から、仕入れ業者さんを苦しめることになるとしたら、限界もあります。
お店にしても、他のビジネスにしても、営業拠点を他の商圏に出店し、店舗数を増やすことで、単純に顧客数を増やすことができます。
そのためには、他の店舗を任せられる人材の確保人材育成、均一な、もしくは本部以上の成績、パフォーマンスを発揮できるように、優秀な人材を確保できればいいですが、会社を成長させようと思うなら、人に頼るのではなく、その中で、そこそこできる人で、期待以上の価値を生み出せるように、一定の品質の商品サービスを提供できる仕組みで勝負ができなければいけません。でなければ、いわゆる横展開ができないし、急速な拡大はできません。

 

小さな会社が成長しない理由

あなたの会社、これから起業しようとする会社は、どんな会社でしょうか?
もし、あなたの会社が成長していない小さな会社だとすれば、なぜ、成長しないか、していないのか?わかるでしょうか?
最初から、そこそこの規模でビジネスができていたらいいと考えているでしょうか?それとも、成長できたらとは思っているけれど、思うように成長できなくて困っているでしょうか?

小さな会社が成長しない理由は、以下の5つです。

1.経営者がそこそこ収益があれば、小規模のビジネスでもいいと思っていて、成長させるつもりがない。もしくは諦めている。

2.飲食店や美容室のようにオーナー経営者の実力で集客をしていて、自分よりも優秀な人を雇えない。

3.どのような会社にしていきたいか未来のビジョンがない。→頑張っていたら勝手に大きくなっていくと思っている。

4.いくら収益をあげるのかのゴールやなぜそれをしたいのかの目的が明確でない。

5.会社を成長させたいと思っているけれど、やり方が分からない。 →本気じゃない

書き出せば、いくつも出てくるのですが、きりがないので主な5つを書き出してみました。もし、あなたの会社が小さな会社のままで、思うように成長していないとすれば、いかがでしょうか?いずれかに当てはまっていますか?

少し解説してみます。

 

1.小規模ビジネスでもいいと思っている。

そんな方はとても多いと思います。そこそこ儲かっていて、それなりに満足しているので、それ以上に頑張ってやる明確な理由やニーズとウォンツ(必要性、欲求)があまりないと言うことです。
中には、自分のビジネスはこんなものかな、この程度かなと半ば諦めていて、意識が半分眠ってしまっている人もいるかもしれません。

こうした人々は、何か現実のビジネス環境や状況が上手くいかない事態になって、このままだとやばいことになると気づかされるようなことがなければ、今の現状を何とかしよう、何とかしなければいけないと気づくことがないかもしれません。
また、何らかの事情で、不可抗力で結果的に起業したり、経営に携わっていて、本質的にはあまり経営はしたくないという方、こういう方も経営への意欲がないので、それでは、会社がたまたま市場や経済状況が良ければ、運良く成長もできたり、そのまま経営もできるかもしれませんが、どこかの段階で、厳し局面に立たされる可能性もあります。
いずれにしても、現状維持ができればいいですが、幸運を祈ります!としか言い様がありません。

 

2.経営者の実力だけでビジネスをしている。

飲食店や美容室、弁護士事務所などの士業、医院、建築事務所やデザイン事務所など、オーナー経営者が社員数人を抱えてやっている場合に、自分より優秀な人材を雇うのが苦手な方がいます。
そうした場合も、経営者の実力や仕事の回転数以上には会社を大きくすることができません
自分より実力がある人間を雇ったら、その人が注目されたり、それによって自分の立場が脅かされたり、お客さんを奪われてしまうのではないかと考えてしまう経営者もいるかもしれません。
当然、それ以上には成長することはできません。もしくは、自分の身を削って、寝る間も惜しんで、フル回転で仕事をすることになって、身体を壊してしまうかもしれません。

 

3.未来のビジョンがない。

ビジョンがなくても、その地域で競合がなく、ニーズのある商品を扱っていたらビジネスは成り立つし、それがずっと続くなら、それはそれで儲けることも可能です。また、市場トレンドに乗っていたり、その市場がずっと成長していく中で、ビジネスができるなら、それも商売として成り立ちます。
運良く市場が拡大していく中で、事業拡大できたら成長させることができます。
ビジョンがなくてもそこそこビジネスになっている会社、経営者の方は、運がいいか、偶然か、たまたまか。。。何しろ、そんな運命の方も結構いるので、ビジョンの話がピンと来ない方もいるわけです。

ザ・昭和列伝的なお話ですが、、、伝説の経営コンサルタント、一倉定先生のお話で、経営が行き詰まった2代目経営者の方の相談を受けた時、財務を見たら利益が出ておらず、その穴埋めに広大な山林資産を所有していたものを少しずつ売って帳尻を合わせていたというお話があって、その2代目経営者の方には、一倉先生の撃鉄が落ちたわけですが。。。笑
ビジョンがなくても、家系が資産家で、なんとか食っていける、会社は趣味的にやっている方もそこそこいるのではないかと思います。

必死な思いで会社を経営している方には、羨ましいお話かもしれません。。。しかし、そんなお話は、資産がなくなったらそこでおしまいです。また、それは経営ではありません。
経営とは、ビジネスモデルを動かして、付加価値を提供し、その付加価値こそが利益なので、そこから収益を得ることです。

会社は、本質的には、ビジョンがないと成長しません。それは、成長させたいという本質的な欲求がないと成長させられないからです。そして、ゴールを明確にして、会社や人生をこんな風にしたいという未来への夢や希望がなければ、そうはならないからです。

 

4.ゴールや目的は明確でない。

会社の成長、人生の自己実現は、未来逆算で考えないといけません。ブループリントでブランディングを考える記事でもお話ししていますが、未来の青写真を描いて、本当にそうなりたいと本気で思っているなら、脳は、それを実現しようと全力で活動します。
夢にまで見たことが実現したなんて表現がありますが、本気で思っていたら、夢にまで見るくらい脳は動き続けて、普段目にもしない、ネットの小さな情報に気がついたり、友人から耳寄りな情報が入ってきたり、それは無意識に、友人に自分の夢やビジョン、ゴールを語っていたりするので、そんな情報がもたらされたりするわけです。
不思議なものですが、やり方が分からなくても、目標が明確なら、いろんなものが後から付いてきて、道が開かれていくのです。
また、目的が明確かどうかも大事です。なぜ、それをやりたいのか?何のためにするのかが明確であれば、やらない理由がないからです。なぜそれをしたいのかを問いかけてみてください。それをしたい本気の理由があれば、それはそうならざるを得ないからです。

 

5.会社の成長のさせ方が分からない。

これは、よくあるのですが、成長のさせ方はあります。それを知らないと成長させられません。もちろん、行き当たりばったりで失敗を繰り返しながらも自己流で会社を成長させる人もたくさんいます。しかし、回り道をしなくてもショートカット=近道をする方法はいくらでもあるのです。それは、本を読むこと、セミナーに参加することです。いまでは、ネットでも山ほど情報があり、YouTubeでもそのことについて知ろうと思えば、ほとんどのことが解説されているし、今後もそうした情報はいくらでも出てくるでしょう。
つまり、会社の成長のさせ方が分からないのではなく、本気で知ろうと思っていないということです。それは本気で成長させようと思っていないからです。

本気で会社を成長させようとする人は、本気で勉強します。本気で学ぼうとする人は、本も読むでしょうし、本を探すでしょう。いいセミナーもたくさんあります。

会社を成功させている経営者に聞けば、どうやって成長、成功することができたか教えてくれる経営者もたくさんいます。
成功した人は、社会に還元したい、貢献したいという思いも大きく、経営者の集まる法人会や経営セミナーなどに行くと、そうした経営者と友達になれたりするので、ご本人に意欲があれば、それに応えてくれる方は多いです。

 

会社を成長させないのは罪?

小さな会社が成長しない5つの理由について、ざっくりと見ていきましたが、この中でも話しましたが、結局、シンプルに、会社を成長させたいかどうか、その気があるのかどうか?
今の小さな会社のままで、有り余るお金や資産が欲しい。それは宝くじに当たるのを待つようなものです。
会社を成長させると言うことは、商品やサービスが売れることであり、それは、お客様からの信頼を得て、認められることでもあります。そうして、それが人を社会を地球をよくする貢献になるなら、そんなビジネスは伸びないわけがありません
もし、そんなビジネスなのに、小さな会社のままでいるとしたら、それは罪です。。。笑

宇宙は、神様は、なぜ、そんなビジネスをあなたに気づかせ、あなたにさせているのか?

なぜ、あなたはそんなビジネスとのご縁があったのか・・・
あなたのビジネスがそんな世界をよくするビジネスならば、ぜひ、成長させてください。それがあなたが生きている意味です。生まれ落ちた意味なのです。もし、そんな素晴らしいビジネスなら、私もぜひ応援したいと思います。

ぜひ、一緒に、成長していきましょう!

他にも、いろいろな角度で経営やマーケティング、ブランディング、Webサイト制作について、お伝えしていますので、他の記事もぜひ、お読みください。ありがとうございました!

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Inspirater 和田達哉
株式会社マイルストーンデザイン 代表