小さな会社もブランディングが大切なわけ

2019.11.07

ブランディングは意識しているけれど。。。

ブランディングは会社にしろ、商品にしろ、個人活動にしてもとても大事なのは、皆さんわかってること。
では、ブランディングについて、具体的にどんなことができているか、どのように進めているかというと、それはなかなかできていないのが現実です。

僕たちがサポートする多くの会社は、中小企業、特に、比較的小さな会社が多いので、目の前のことに手一杯で、具体的なブランディングが何か出来ているかというと、ほとんど何もできていないわけです。

でも、小さな会社だから、お付き合いしているお客さんや集客ひとつ取っても、そんなに大きいわけでもなかったりするので、特に、ブランディングをことさらに意識しなくても、その存在がすでにブランディングになっていることも多々あって、さほど意識しなくても、結果ブランドづくりに繋がっているケースも多いでしょう。

 

ブランディングが重要な会社は?

ブランディングが特に重要になってくるのは、スケール化する。つまり、大きく成長することを前提としたスタートアップや成長段階に入って来た会社など、不特定多数の多くの人々に認知され、注目を集めたり、知られていく会社は、特に、このブランディングは大事になってきます。

なぜなら、人の目に触れる機会が多くなるので、その会社がどういう会社なのかが速やかに分かってもらえる方が、見込み客になってくれたり、口コミが拡がったりと、その接点を効果的に使えるからです。

昔からその地域で商売しているようなお店は、地元の人に知られているし、店主や経営者がどんな人だとか、どんなお店だとかは浸透していることが多く、長年かけて、ある意味で、ブランドが浸透しているとも言えます。
逆に言えば、こうしたお店が業態を変えたり、時代の変化で方向性を変えなければいけないとか、息子さんの世代に変わって、新しい方向性にシフトするなどの場合、あらたなブランドを速やかに浸透させるために、ブランディングを意識しなければいけないかもしれません。

だからといって、その他の小さな会社がブランディングを意識しなくていいわけではなく、実は、ブランディングでもっとも大事なことは、経営者が、

◎自分はどうしたいのか?
◎自分は何を打ち出したいのか?
◎社会や顧客とどう関わりたいのか?
◎何を提供し、その対価としてどんな報酬を得るのか?

これらを明確にしていくこと。

結局、これらが明確になってくると、事業活動や商品もより明確になり、その特性、特徴も明確になってきます。そこで競合があれば差別化ポイントも明確になってくるでしょうし、何よりも、自分がどうしたいかが明確になれば、それに対して、いま、何ができていないかがわかります。それを何とかしていかなくてはならないわけです。

そして、お客さんにも、事業活動がよくわかるし、何よりも、社員がいれば、社員が自分の会社や商品がどういうものか、どんな背景、思い、必要性からこの事業をしているのか?その商品があるのか?生まれたのかなど、経営者の思いが、しっかりと伝わるものになっていきます。

 

大切なのは社長の意志!

経営者のいない会社は、会社にはなりません。
社員が自発的に活動して会社になっているような会社もあるように見えますが、それはそのような経営を行う社長の思想があって、仕組みがあるからで、その仕組みの中で、そのように活動できるわけです。その仕組みがなければ、そのやり方は機能しないわけで、その仕組みを創造する経営者の意志や思い、考えというものがある。結局、経営者が会社の根幹になるわけです。

その経営者の意図が明確でないと、会社の体(テイ)、実体はあやふやなものになり、そこに集う社員も混乱するでしょうし、お客さんも安定しません。

ブランディングとは、そういう意味でも、経営者=社長の意志であり、社長がどうしたいのか?その明確化だと言えます。