会社のWebサイト、UI/UX考えてますか?

2020.11.22

UI/UXで考えるWebサイトデザイン

 

UI/UXという言葉を聞いたことはありますか?

このブログは、基本的に、中小企業経営者の方、会社のマーケティング、ブランディング担当の方向けに書いているので、ご存じない方もいるかもしれません。

UI/UXはいまやWebサイトのデザインを考えるときに、もっとも重要なもののひとつになってきました。日本でも、UI/UXデザイナーという肩書きを持つ人も多くなってきました。

UI/UXとは何でしょうか?

UIとは、User Interface=ユーザーインターフェイスのことで、ある意味でユーザビリティ、使いやすさを考えることです。Webサイトの訪問者が、Webサイトで迷いなく、知りたい情報にたどり着けたり、スムーズに商品を購入できたり、内容を理解しやすいなど、Webサイトを訪れて快適に操作でき、欲しい結果を得られるようにデザインを考えることです。

UXとは、User Experience=ユーザーエクスペリエンスのことです。ユーザーエクスペリエンスとは、読んで字のごとく、Webサイトに訪れる人がどんな体験をするのかと言うこと。もちろん、その体験は快適なものでなくてはいけません。サイトに訪問して、いかに満足の体験を得られるか。どうしたら、満足の体験を提供できるかを考えることです。

 

UI/UXはお客様目線のデザイン

最近のWebサイト制作の業界では、このUI/UXは当たり前であって欲しいのですが、残念ながらUI/UXがきちんと考えられているWebサイトはあまり多くありません。
それは、Web制作会社はピンキリで、個人のWebデザイナーさんもたくさんいて、Webデザインについての理解が決して高くない制作者も多いのが現実です。
また、UI/UXもきちんとしたルールも特に存在している訳ではないのと依頼する会社の担当者、経営者の方も、そもそもデザインのことはわからいとする方も多いからです。
デザインのことはわからないので、プロにお任せするというのは、ある意味で正解なのですが、ちゃんとしたプロに出会えているかが問題です。
デザインのことがわからなくても、このUI/UXの観点なら、実は、個人的な観点からも意見を言うことは可能です。もちろん、デザインのこともなのですが・・・

UI/UXでWebサイト見るとき、UIは使いやすいかどうか、わかりやすいかどうかという点で見ていただけたら、ひとまず大丈夫です。
UXは快適かどうか、このサイトから何が得られるのか、どんな体験ができるかを見ていただけたらいいです。例えば、ワクワクするとか、楽しいとか、驚いた、納得したなど、感情や気持ちににどんな変化や影響があったか、心が動いたかです。

デザインで見るとき、評価するときは、まずは、どんなイメージなのか?雰囲気はいいか?自社のスタイル、テイスト、世界観に合っているか?どんな印象を受けるかなどをまずは見て、違和感を感じるとすればそれはどういうところかを見ていくといいです。
特に、写真のイメージはもっとも大事です。写真のパワーは絶大で、一瞬で見る人、サイトに訪問する人に印象づけますし、サイトのイメージを決定づけるものになります。それくらい写真は大事です。写真の情報量は圧倒的です。1枚の写真が人生を変えることだってあるのです。それくらい、写真を大切に考える必要があります。

Webサイトのデザインについては「Webサイトのデザインはどう考える?」の記事もぜひ、参考にしてください。

 

UI/UXのクライテリア(評価基準)とは

UI、UXもデザインのうちなのですが、機能的な視点と感情的な視点を丁寧に見ていくときに、いわゆる漠然とした見た目とか、雰囲気とか、受ける感じとかのイメージよりも、より丁寧に、Webサイトを見ていく、理解していくためのひとつの評価軸のようなものです。

UI/UXでデザインを評価していくときのクライテリア(評価基準)は以下のようなものがあります。

 

【UI=ユーザーインターフェイス】

1.サイトにアクセスした際に、スマホ、PC、タブレットのファーストビュー(FV=最初に表示される画面)にどのような情報が表示されているか

2.レイアウトは整理されているか

3.文字の大きさ、フォントの選び方 文字の大きさや太さ、フォント(書体)が読みやすいか

4.テキストの行間は読みやすい行間か、一行あたりの文字数は多くないか

5.背景色やデザインの色使いは、視認性を悪くしていないか、文字が読みやすい色になっているか

6.ボタンは押しやすいサイズ、カタチ、見え方か、配置はどうか

7.何のボタンなのかがすぐにわかるか、その後のアクションが理解できるか

8.スライダー画面の変わるスピードは適切か

9.ボタンや画像など、下層ページに移動する部分はロールオーバーしているか

10.必要な情報にすぐにアクセスできるか

11.提供する情報、コンテンツは、わかりやすく整理されているか

12.お問い合わせフォームや連絡先はわかりやすく書かれているか

13.フッターにサイトマップは設置されているか

14.パンくずは設置されているか
※パンくずとは、ページの左上に小さく表示されるどの階層のどのページが表示されているかがわかるもので、サイトが複雑な場合、特にどのページを見ているのかを理解するのに必須で、GoogleのSEOでも、パンくずは必ず必要とされています。
※パンくずとは、ヘンゼルとグレーテルの童話で、森に入るとき、迷子にならないように、パンをちぎって目印にしたというもの。

15.情報の優先順位は明確か

などです。

 

【UX=ユーザーエクスペリエンス】

1.サイトの表示速度は、早く表示されるか

2.見たい、知りたい情報に迷わず、速やかにたどり着けるか

3.情報を快適に見たり、読んだり、理解することはできるか

4.Webサイトから会社のことや商品、サービスのことなど十分に理解できるか

5.お客さん(サイト訪問者)への配慮や気遣い(寄り添い)を感じられる、丁寧な作りになっているか

6.会社がどんな価値観や世界観を持っているかを感じ取れるか、理解できるか

7.会社のことをより興味・感心を持ち、もっと知りたいという思いになるか

8.お客さんにとって、必要十分な情報が提供され、満足できる内容になっているか

9.お客さんが誤解、混乱しないような表記、表示になっているか

10.お客さんがWebサイトでどんな体験をしてもらえたら、会社として目的を達成したと言えるのか、そのゴールとなる理想の状態を具体的にイメージできているか

細かくはいろいろとありますが、まず、これくらいが評価できていれば、一通りのUI/UXとしてカタチになっていると言えるでしょう。

 

ホスピタリティがにじみ出るWebサイトを目指して

UI/UXは、サイトを利用するそれぞれの人の価値観や文化、感覚によって体験するものは変わってきます。ただ、原理原則的なことや基本的な機能の部分は最低限丁寧に考える必要がありますし、また、何よりも制作していく上で、思いやりや貢献、こんな体験をしていただきたいと言った、訪問者、お客さんへの配慮が感じられるサイトは、気持ちいいですし、気遣ってもらえてる感覚は、訪問者をオープンハートで迎え入れてくれている心地よさ、愛を感じるものです。

世の中には無数のWebサイトがある中で、せっかく、わざわざ貴重な時間をとって訪問してきていただけるわけです。そんな訪問者、お客様に、できる限りのおもてなしでお迎えできたら、来訪者は嬉しいでしょうし、驚きすら覚えるかもしれません。

ホテルや旅館など、ホスピタリティという言葉がありますが、おもてなしという意味です。それと同じで、訪問者、お客様への「ようこそいらっしゃいました」という思いが感じられるサイト作り、言葉、デザインをしっかり、丁寧に考えて、そんな思いがにじみ出るようなサイトにできたらいいですね。

他にも、いろいろな角度で経営やマーケティング、ブランディング、Webサイト制作について、お伝えしていますので、他の記事もぜひ、お読みください。ありがとうございました!

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Inspirater 和田達哉
株式会社マイルストーンデザイン 代表