Webサイトリニューアルは会社を見直す好機

2020.11.26

会社のWebサイト、古いままで大丈夫?

 

明治維新のような大激変の時代

会社のWebサイトはいま、どんな状態ですか?

もし、Webサイトがそのままになっていて、ほとんど手がつけられていない、更新すらされていないとしたら、いますぐ何らかの対応が必要かもしれません。

Webの世界は、言うまでもなく日進月歩、いや秒進秒歩と言ってもいいでしょう。世界中のWeb関連のエンジニアが常にどこかでWebを進化させています。それは止まることがありません
コンピューターのOSやアプリも常に進化して、バージョンアップを要求してきます。
コンピューターテクノロジーの進化もどんどん進むので、それに伴ってOSも進化せざるを得ません。

脱皮しない蛇は死ぬ」ニーチェ

ニーチェのこの言葉は、自分の成長に合わせて、もう脱がなければいけない皮=過去の自分を脱ぐことができないと、過去の自分と共に終わってしまうことを言っています。
Webサイトが何年もそのままになっている。ほとんど手がつけられていないとしたら、脱皮ができないままの状態に近いかもしれません。

歴史の周期説というのがあって、800年周期80年周期いくつかあるのですが、時代は、80年周期で大きく動くと言われます。
1868年が明治維新ですが、その80年後、1941年に太平洋戦争が始まります。そして、2020年。いまという時代は、幕末の明治維新太平洋戦争前後の時期と同じです。日本だけでなく、世界が大きく動いているのは、新型コロナだけではなく、中国の躍進やアメリカの混乱など、世界中で大きな変化の時を迎えているようです。

何よりも革命的な変化が起こっているのは、コンピューターテクノロジーの中でも「AI」とロボットです。自動運転技術もAIですが、自動運転は一部でもう始まっています。
多くの人がまだ気づいてないのですが・・・「だるまさんが転んだ」という遊びがあります。「だ~るまさんがこ~ろんだっ!♬」と振り返ると、まだ、友達は皆後ろの方にいます。何度か続けても、なかなか近づけません。そして、もう一度「だ~るまさんがこ~ろんだっ!♬」と振り返ると、もう背中の後ろに迫っている。ちょっとホラーな感じもしますが、実はこのAIは、まさにそんな感じなのです。
オセロゲームで、ほとんど黒の状態で、勝ち負けが決まったように見えて、たった1カ所白を置いたらほとんどが白に反転してしまう。。。そんな夜明け前の様な雰囲気です。
等比級数というのはわかるでしょうか?このグラフがそうです。ゴルフクラブカーブと言う人もいます。ゴルフクラブを横にしたようにあるとき突然、急上昇しているカタチです。

最初はずっとほとんど変化がないように見えて、徐々に変化し、ある時点から一気に変化が加速して無限になります。
AIの進化は、まさに、この変化が急激に大きくなろうとしている最中にあります。
AppleのSiriやAmazonのアレクサなど、AIなんて、まだまだ使えないと思っている人も多いかもしれませんが、時代は驚くべきところまで来ています。技術の進化で言えば、EV(電気自動車)もまだまだ先だと思っている方も、気がついたら、周りはみんなEVになっていたという、浦島太郎状態になる可能性があります。もし、こうした最先端のITやAI、ロボットについて、あまり知らないという方は、ネットで現状をしっかり調べてみてください。驚愕されるかもしれません。

ボストンダイナミクス社(ソフトバンクグループ)の人型ロボット

 

セキュリティの上でもバージョンアップ

さて、Webサイトの話が、のっけからちょっと拡がりすぎましたが、いろいろな経営者の方とお話しする中で、意外にもAIやロボット、ITのことをご存じない方、甘く見ている方が多いので、ついつい力が入りましたが、Webサイトも同じです。
時代がこれほど変化している中で、ほとんど変化していないとしたら、リスクでしかありません。

Webサイトがそのまま放ったからかしになっていたら、Webセキュリティの面でもリスクがあります。Webへの関心が薄いと言うことは、ITリテラシーが低い可能性があり、その場合、メールやFacebookに送られてくるスパムやフィッシング、ウィルスメールを開いてしまったり、また、Webサイトに組み込まれたWordpressが古いバージョンのままであったりすると、ネットセキュリティ上も大きなリスクがあります。Wordpressは世界でもっとも利用されているので、その分、攻撃も多く、セキュリティの向上も含めて、頻繁にバージョンアップされています。
ぜひ、チェックしていただきたいと思います。ただ、Wordpressはバージョンアップによって、過去の投稿やWebサイトのデザインなどに影響が出る可能性があるので、必ずWebサイトを制作された会社などに確認されることをお勧めします。

 

Webサイトは会社の成長を織り込んでいるか

さて、Webサイトを見直す今回のテーマでもっともお伝えしたいことは、今お話ししたことではなく・・・

「会社の状態はいかがですか?」と言うことです。

なぜなら、成長する会社常に変化しています。Webサイトはその象徴でもあります。子供が成長したら、これまでの小さな服が着れなくなるように、会社が成長すれば、それに合わせてWebサイトも進化する必要があるでしょう。

会社の規模や売上げ自体がそんなに大きく変わっていなくても、人も会社も内的な進化変化進歩は起こります。なぜなら、経営者であるあなたが、人生の中で人間的な成長をされているだろうからです。

なぜ、Webサイトがそのままなのか?
なぜ、変えられないのか?
なぜ進化しないのか?

それは経営者としてのあなたのマインドセットと深くつながっています。
それに伴って、会社を表現するということは、いろんな意味で進化が必要でしょう。
古くなったままのWebサイトを変えられないとしたら、そこにある思いや意図感情何でしょうか?それを見つめてみる必要があります。

Webサイトを新しくしたい。見直したいというご依頼の時に、じっくりといろいろお話を聞きます。そうすると、当然ですが、単にWebサイトのイメージを変えたいとか、新しい服を着たいから着せ替えるというのではなく、会社の状況や業務内容が変わってきたので、Webサイトを新しくしたいというお話になります。
そのとき大事なのが、会社のコンセプトは変わっていませんかと言うことです。

会社のコンセプトとは、会社の理念ミッション、ビジョン、価値観、方針などです。業態や仕組み、システムの変化があれば、言うまでもありません。
鶏が先か、卵が先かですが、Webサイトをなんとかしなくてはいけないなと気づいて、Webサイトを見直すのか、会社のコンセプトが変化しているので、Webサイトを再構築=リニューアルするのか。いずれでもいいのですが、Webサイトを新しくすることは、対外的にも、自社にとっても会社のことを表現、表明する意味において、大きな変化のひとつです。

そんな中で、ナビゲーションメニューのabout us=私たちについてのページで「私たちは◎◎をする会社です。私たちは◎◎を背景に、◎◎のために、◎◎を行います」
そもそもこの概要のメッセージ、そこに込められた思いややっていることに変わりはないか、また、何よりも「理念」に変わりはないか?と言うよりも、現在の現状に合っていますか?ということです。
もっと言えば、現在の現状ではなく、これから先のビジョンを見据え、その理念は今後の5年、10年先の会社の成長に合っているのか?会社の成長を織り込む理念なのか?ということです。

 

会社をもっとも表現する重要なツール

業務内容やシステムが変わったからWebサイトを見直すのは当然なのですが、もっとも大事なことは、これを機会に会社のコンセプトの総点検をすると言うことです。
実際に、Webサイトをリニューアルしたいというご相談をいただいて、いろいろとお話をお聞きしながら進めていく過程で、会社のコンセプトそのものを見直すことになったケースもいくつもあります。
当初、ご相談から3ヶ月後には新しいサイトを公開したいイメージで受けたご相談も、コンセプトから見直すことになって、ご依頼がブランディングのご相談に変わっていく例もいくつもあります。
Webサイトを表現するためには、ブランディングを背景に、Webデザインを見ていかなくてはいけないので、ブランディングの方向性を明確にするためには、会社の経営戦略なくしては表現できません。そういう意味で、会社のコンセプトの再点検、総点検のタイミング、機会になるわけです。
業務内容も、組織や各部門、取扱商品やサービスなど、あらゆる会社の内容についても、説明やプロモーションとしての表現が必要なので、言葉ひとつとっても、
その表現でいいのか?
その表現は、自社らしいのか?
自社のブランドコンセプトに合っているのか?
社風、テイストに合っているのか?
また、自社のターゲットに響く内容なのか?
など、トータルに見つめ直すまたとないチャンスと言えるでしょう。
ぜひ、会社をどう表現していくかと言う意味で、総点検していただきたいと思います。

Webサイトは、会社をもっとも表現する重要なツールです。
ぜひ、大切に表現してくださいね。

他にも、いろいろな角度で経営やマーケティング、ブランディング、Webサイト制作について、お伝えしていますので、他の記事もぜひ、お読みください。ありがとうございました!

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Inspirater 和田達哉
株式会社マイルストーンデザイン 代表